ようこそ“もめん”です。
先日、ダメージジーンズのリペア依頼がありました。
そのジーンズは、両足とも膝の部分が横方向に大きく裂けて、ぱっくりと口が開いてしまった状態です。
ジーンズはお洒落感を出すために、意図的にダメージをこしらえることもありますが、ダメージも度を超すとお洒落度が損なわれてしまう場合がありますね。
そんな時は、ミシンでのリペアがおすすめです。
リペアを施すことでおしゃれなジーンズに生まれ変わりますよ。
本日は、ジーンズのリペアについてお話します。
Contents
リペア依頼を受けたジーンズはLevi’s 501 XX
今回リペア依頼を受けたのは、有名メーカーLevi’sのジーンズです。
Levi’s 501 XXといえば、世界中に愛好家が多く、コレクターも大勢います。
1890年にLevi’s社がメインで生産していたジーンズに「501」というロットナンバーをつけました。
そして1946~1966年ころまでに製造されたものが“XXモデル”と呼ばれています。
XXは使用する生地の特徴を指していて、最重厚デニムを意味し、最高ランクのエクストラエクシードの略称です。
リペアを依頼されたこちらのジーンズは、はき心地が良かったのでしょうか長い間愛用されてきたことが窺えます。
ダメージはかなり大きく、両膝とも横方向に脇から脇までぱっくりと裂けています。
しかも左足部は横方向だけでなく縦方向にもダメージが広がっていました。
こんなになるまで履き続けられるのもジーンズに魅力があるからなのでしょう。
そう思うとリペアにもおのずと力が入ります
丁寧にリペアをしなくてはと思います。
丁寧にリペアを施したジーンズは、これから先も履きつづけられるに違いありませんから。
有名メーカーのジーンズでなくても、はき心地のよいジーンズは長く履いてほしいものです。
リペアを施した部分もジーンズの魅力になるような補修を心がけたいと常々思っております。
ジーンズは膝の部分にダメージがおこりやすい
さて、丈夫なデニム生地でつくられているジーンズですが、屈伸をくり返す膝の部分に負荷がかかり摩耗が生じます。
そのうちに摩耗がほころびとなり、ほころびはだんだんと広がっていきます。
そしてジーンズを履くときに足指がほころび穴に引っかかって、さらにダメージは広がります。
そんなわけで、ジーンズのリペアのほとんどが膝の部分のリペアです。
ジーンズにリペアを施すときに心がけていること
ジーンズにリペアを施すときに気をつけていることが3つあります。
- 雰囲気を考えてリペアする
- おしゃれにリペアする
- 強度と柔軟性を保つ
それは、なるべく元の雰囲気に近づけるようにリペアを施すこと。
方法としては、ほころびを生かしたリペアです。
そのためミシン糸の色は重要で、リペアを施すジーンズの色味に近い糸を選びます。
あて布の色や素材も考えて選ぶようにしています。
ただ小さなダメージの場合は、もとに近い状態にすることはできますが、ダメージが大きく広がってしまっている場合は、元どおりにはなりません。
全く元どおりにはなりませんが、元の雰囲気を残しつつおしゃれにリペアすることはできます。
強度と柔軟性を保つようにリペアすることも大切なことだと考えます。
膝の曲げ伸ばしがしやすく、それでいて強度も保たれるようなリペアです。
細かなステッチを施すことで強度が得られます。
あて布には肌あたりのよい布を選び、膝を曲げ伸ばすときにも履いている人がなるべくストレスを感じないようにしています。
ジーンズのリペアはミシンで
リペアの手順についてお話しましょう。
① 裏側にあて布をあてる
ダメージよりも少し大きめのあて布を用意し、ほつれないように周りをかがっておきます。
裏にあて布をあて、まち針で止めておきます。
② ミシンでステッチする
ほころび糸が綺麗に収まるようにミシンでステッチを施します。
直線縫いと、返し縫いボタンをつかってバックステッチをくり返しながら上の画像のようなステッチにします。
家庭用ミシンでジーンズの足部のような筒状の箇所をリペアするときは、脇縫い代の縫い目の一部をほどしてから作業をするとミシン針が動きやすくなり、綺麗にリペアすることができますよ。
③ あて布の端を縫う
最後に当て布の端をジーンズに縫い付けます。
では出来上がり画像をご覧ください。
まとめ:ダメージジーンズのリペア
本日は、ダメージジーンズのリペアの方法についてお話させていただきました。
ほころび糸を生かしてリペアする方法です。
リペアを施して、ジーンズにも新しい命を吹き込みましょう。
本日もmomenブログにお越しくださり、最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。
次回もお楽しみに♪