いのちを守るための予防医療と予防看護

いのちを守るための予防医療と予防看護

21世紀は、輝かしい未来と思っていたのに、かけ離れた現実。

多くのひとの命が失われています。

どうすれば自分のいのちを守ることができるのか。

どうすれば健康長寿をまっとうできるのか。

看護師としてこれからどんなことができるだろうか。

一緒に考えてみましょう。

この記事をおすすめしたい方

  • 健康でいたい方
  • 大切な人のいのちを守りたい方
  • 看護師のみなさん
  • 医療者の方
  • 看護学生のみなさん

人間のいのち

情報通信技術の目覚ましい発展や、グローバル化がすすむ輝かしい21世紀。

なのに、コロナウイルスのような未知のウイルス感染がまたたく間に世界中に広がり、多くの死者がでています。

コロナ感染拡大から大切なことを学びました。

人間は、なんと無力な存在であるかということを思い知らされた気がします。

恐れることを忘れ傲慢になっていた私たちは、いのちのはかなさと、いのちの大切さを痛感しました。

と同時に、自分のいのちを守ることは、自分だけでなく大切な人のいのちを守ることにもなると学びました。

世の中、自分一人ではありません。

自分のいのちは、自分だけのものでは決してないのです。

病気や、事故、戦争、災害などによって命は失われます。

事故や戦争や災害は、無力な個人では避けられないことかもしれません。

けれども、病気になることは避けられる可能性があります。

病気を避けることは、自分のいのちを守るだけでなく、家族や大切な人のいのちを守ることにつながるのです。

予防の医療とは

21世紀は「予防の医療」。

これは、看護学生の時の教科書にかかれていた言葉です。

もめん
もめん

21世紀!!

学生だった私は想像しました。

医療は進歩して病気になる人も少なく、健康で平和に暮らせる輝かしい未来を思い描きました。

もめん
もめん

来る未来は、想像とは全然違う。。。

輝かしいどころではなく、がんで亡くなる方は増えつづけ、CO2問題、環境破壊、地球温暖化による災害などいのちを脅かすことばかりです。

今回のコロナ感染でも、予防の必要性をつよく感じました。

まさしく、21世紀は「予防の医療」と悲しく納得。

20世紀は「治療の医療」でした。

病気になってから治療をする、治療に重点をおいた医療です。

悲しいかな、ひとは病気にならないと健康に目がいきません。

「予防の医療」とは

  • 病気を予防する医療
  • 健康なひとが、病気にならないために健康状態を維持していく医療
  • 病気の兆候をはやく見つけて病気なならないようにする医療

「予防の医療」は、病気を予防する医療です。

健康なひとが、病気にならないために健康状態を維持していく医療です。

病気の兆候をはやく見つけて病気にならないようにする医療です。

これからは、自分のいのちを自分で守るために、そして大切な人のいのちを守るために予防をしてゆく「予防の医療」が重点になります。

そして、「予防の医療」は、人から与えられるものではなく、自分からもとめていくものであると気づきました。

いのちを守るための予防の医療

知恵の言葉:事前の予防ほど大きな武器はありません。

人間の体は不思議です。

人間の細胞は、おおよそ120歳までプログラミングされている生き物といわれています。

120歳まで生きられた人はあまりいませんが。

プログラミングのどこかが欠けたり故障すると病気になるのです。

そして、死期をはやめます。

この世の中に生を受けたからには、できるだけ健康で長生きしたい。

だれもが元気でピンピンコロリを願うものです。

健康でいるためには

  • 命を脅かす危険から身をまもる
  • 危険をはやく察知する
  • 健康に良いといわれることを取り入れる

いのちを脅かす危険から身をまもる、危険をはやく察知する、健康に良いといわれることを取り入れる。

この3つが大切です。

アメリカでは、病気になっても保険診療がきかないので、「予防医療」の考え方は当たり前になっています。

健康に対する意識は、日本はおくれているといわれます。

病気になっても、保険で治療ができるという安心感があるからでしょうか。

ひとは愚かなもので、病気になってはじめて健康であることのありがたみを感じるのです。

からだを動かせる幸せを感じて、健康であり続ける努力を自分自身がしていかなければならないのです。

健康は、自分自身が獲得するものです。

だれかが守ってくれるものではありません。

健康であるための正しい情報を敏感に取り入れましょう。

正しい情報であるか、正しくないかを判断するちからも必要です。

今回のコロナ感染でも、マスクをしなくてもよいのか。したほうが良いのか。悩みましたよね。

未知のものに対しては、備えすぎることはありません。

正体が判明して治療方法が確立するまでは、十分な予防が必要だと考えます。

自分は大丈夫だろう。という甘い考えは捨てたほうがよさそうです。

予防医療に対して、医療者や看護師にできること

「予防医療」に対して、医療者や看護師はなにができるでしょうか。

  • 自分自身が病気にならないように予防する
  • 正しい情報を発信する
  • 予防の医学、栄養学など新しい分野の勉強をする
  • 健康診断やがん検診をすすめる
  • 環境問題に関心をもつ

まずは、自分自身が病気にならないように予防することです。

多くの医療関係者がコロナウイルスに感染しました。

かけがえのない命を奪われた医療者の方を想うと、心が痛く残念でなりません。

残された家族は、これから先どんな思いで暮らしてゆくのでしょうか。

医療者にも家族がいて、幸せな生活を守らなくてはいけません。

医療者は、常に危険ととなり合わせの状態ではたらいています。

医療者もおなじ人間です。

弱い人間です。

ぜひ、ご自身のいのちを守ることを第一に考えてください。

健康でなければ、看護はできません。

次にできることは、正しい情報を発信することです。

情報があふれかえる時代ですから、何が正しくてなにが間違っているのか専門家でさえ迷う時代です。

正しい知識を持つためには勉強に尽きるでしょうか。

看護師はもちろん医療者は、専門分野の知識はじゅうぶんに持っています。

専門的知識はなくてはならないものですが、予防医学には、いろいろな角度からひとを診る力が必要であると考えます。

人間のからだは、さまざまにつながっているからです。

ひとりの人間を見るとき、臓器だけを見るのではなく、こころだったり栄養だったり、病気を予防するための知識が必要です。

専門分野以外の勉強をしましょう。

健診を専門とするクリニックや外来など予防医療の職場ではたらいていなくても、予防の医学をまなぶ意義はじゅうぶんにあります。

もう一つは、健康診断やがん検診をすすめることです。

健康診査やがん検診の受診率はまだまだ低い状態です。

がんをはやく見つけて、早く治療することができれば、がんによる死亡者数をへらすことができます。

もめん
もめん

もう一つ大切なことがあります。

それは、医療者も看護師もひととして環境問題に関心をもってほしいということです。

地球を守らなくて、人間のいのちは守られないのですから。

いのちを守るための予防医療と予防看護まとめ

どんないのちも尊く、大切なものです。

いのちを守るには努力が必要です。

いのちを守るには予防が大切です。

21世紀は、「予防の医療」の時代です。

自分のいのちと大切な人のいのちを守るための「予防の医療」。

「予防の医療」は、人から与えられるものでなく、自分から求めていくものです。

ぜひ予防することを忘れないでください。

そして、日々の健康行動の積み重ねでいつまでも健康な体を獲得しましょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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