
ようこそ“もめん”です。
桜の花が咲くころになると、春を待っていた草木がいっせいに芽吹きはじめます。
春の訪れです。
冬の間、葉を落とし細い枝だけになっていた庭のレモンバームにもつややかな緑色の葉が茂りました。
葉を摘むとレモンの香りが爽やかに香ります。
若葉の香りとほんのりレモンの香りは、まさに春の香りなんですね。
さっそく食卓にも春の香りを届けましょう。
レモンバームをつかった簡単レシピをご紹介します。
どれもほとんど火をつかわずに簡単にでき、美味しいですよ。
レモンバーム
レモンバームは、シソ科の多年草でハーブの一種です。
冬には葉がなくなりますが、春を迎えると青々とした葉が茂ります。

属名のメリッサは、ギリシャ語でミツバチを意味します。
別名ビーバームとも呼ばれ蜜源植物としても有名です。
南ヨーロッバや東地中海地方が原産国で、はちみつをとるために栽培されていました。
初夏に白い小さな花を咲かせますが、ミツバチが好んで集まるのでこの名前がついたようです。
ちなみに和名は、香水薄荷(コウスイハッカ)、西洋山薄荷(セイヨウヤマハッカ)。
ほーっ、お洒落な名前がついていますね。
レモンバームは、ビタミンCなどの栄養価も高いのですが、シトラールとよばれる香り成分にさまざまな薬効があるといわれ、昔から健康のために利用されています。
ハーブティーや料理に使うのはもちろんのこと、殺菌効果があるので葉をもんで傷口に当てたり、乾燥させた葉をポプリや匂い袋に利用するなど、昔から人気の高いハーブです。
それでは薬効を期待してお料理を作ってみましょう。
レモンバーム入りサラダ
なんといっても王道はサラダでしょう。
至極簡単!
サラダの材料にレモンバームを追加するだけです。
ご家庭にあるお好みの野菜にレモンバームを散らすだけ。
私はフレンチドレッシングで和えるだけですが、ほんのりレモンの香りがしてさっぱりといただけます。
レモンバームの香りを楽しみたいなら、レモンバームは食べる直前に和えるのがおすすめです。
材料の野菜は、お好きなものをご用意ください。
私は、レタス、ミニトマト、ニンジンでつくりました。
- レタス 適量
- ミニトマト 適量
- 千切り人参 適量
- レモンバームの葉 適量
- フレンチドレッシング(酢大さじ1・塩少々・こしょう少々・サラダ油大さじ2)
【1】野菜を準備します。
野菜は洗って、人参は千切りにし、トマトはへたをとって半分に切ります。レタスは一口大にちぎっておきましょう。レモンバームも洗って水けをきっておきます。
【2】ドレッシングをつくります。
器に酢、塩、胡椒をいれてまぜます。
なじんだらサラダ油を加えて、トロっとするまで混ぜましょう。
【3】最初に千切りした人参にドレッシングを少しだけ加えて和え、しんなりさせておきます。
【4】人参がしんなりしたら、レタスとトマトを加え混ぜます。
【5】食べやすい大きさに切ったレモンバームをちらし、残りのドレッシングをかけたらサッと和えてできあがりです。

レモンバームソースでジェノベーゼパスタ
レモンバームソースをパスタに和えて、ジェノベーゼパスタをつくりました。
準備するものは以下のとおりです。

- レモンバームの葉 40g(カップ2)
- 松の実(なければ、くるみやピーナッツでもよい)大さじ1
- パルメザンチーズ 大さじ2
- にんにく 1かけ(お好みで)
- オリーブオイル 70ml
- 塩 少々
- パスタ 200g
【1】レモンバームをサッと洗いざるにあげておきます。
【2】湯を沸かし、パスタをゆでます。
パスタをゆでながら同時進行で、レモンバームソースをつくります。
【3】松の実をフライパンでローストします。
ローストすると香りがよくたち風味がよくなります。
松の実が手に入らなければ、くるみやピーナッツでも美味しいですよ。
【4】ミキサーにオリーブオイル、パルメザンチーズ、松の実、にんにく、塩少々を入れよく攪拌します。
【5】最後にレモンバームの葉を入れ攪拌しましょう。
レモンバームの葉は熱にふれると黒くなりやすいので、最後に入れるようにして、できるだけ攪拌は最小にとどめます。
【6】ゆであがったパスタにソースを絡めてできあがりです。

今日は、パスタにカリカリベーコンと温野菜を添えました。
カリカリベーコンと相性が良いので、短冊切りのベーコンをカリカリに焼いて、レモンバームソースと一緒にパスタに混ぜても美味しいですよ。
レモンバームのはちみつ漬け
もっとも簡単なのが、はちみつ漬けです。
わが家では、紅茶にいれたり、ヨーグルトにかけていただいています。
- レモンバームの葉 適量
- はちみつ 瓶に詰めたレモンバームの葉が浸るくらい
【1】瓶を煮沸消毒して水けをきっておきます。
【2】レモンバームの葉はサッと洗い、キッチンペーパーで水分をとりましょう。
【3】瓶にレモンバームの葉を詰めます。
【4】葉が浸るくらいにはちみつを注ぎます。
【5】3~4日たったら葉を取りだします。
とりだした葉は、紅茶にいれたり、そのままでも召し上がれます。

今日のヨーグルトのトッピングは、バナナ、梅ペースト、レモンピール、イチゴジャム。
写真ではわかりにくいですが、トッピングの上からレモンバームの香りがするはちみつをかけています。
まとめ:レモンバーム活用法
今日は、簡単にできるレモンバームをつかった料理3品をご紹介しました。
料理には、葉だけ使うので茎が残ってしまいますね。
でも、茎にも香り成分が十分にあります。
手でもんであげると、さらにレモンのよい香りがほとばしります。
お茶パックの袋などに入れて湯船に浮かべましょう。
天然の入浴剤になりますよ。
どうぞレモンバームのよい香りに包まれてください。
今日も最後までおつき合いくださいまして、ありがとうございます。
次回もお楽しみに♪