は~い“もめん”です。こんにちは。
私、内緒にしていたのですが、胃カメラ検査を受けるのが大大大大の苦手。
できることなら避けてとおりたい検査のひとつです。
だって苦しいんですもの...
こんなこというなんて、内視鏡検査室の看護師をしていたのに、信じられないでしょ。
でも本当なんです。
検査を受けるのがへたくそな私がいうのも何なんですが、今日は、検査の受け方についてお話します。
へたくそなりに考えた苦痛をへらす作戦を教えます。
私のように胃カメラ検査が苦手なあなたが、すこしでも胃カメラ検査での苦痛がとれることを願っています。
胃カメラ検査が苦手
私、胃カメラ検査を受けると、3日間くらいは死にます。(笑)
嘘みたいな本当の話です。そのくらい苦手なんです。
胃カメラ検査でドクターが胃のなかを観察している時間は、たかだか5分くらいのものなんですがね。
私にとっては、死に物狂いの時間。
首すじはもちろんですが体中に力が入ってしまって、まさに精魂尽き果てる一歩寸前までいってしまいます。
大げさに思われるかもしれませんが、胃カメラ検査を受けた後は、必ず体調が悪くなるのです。
私のなかで、うけたくない検査ナンバーワンといっても過言ではありません。
なんということでしょ...
こういうことは恥ずかしくて患者さんには言えません。初めてのカミングアウトです。
硬い長い管をからだの中に入れるなんて野蛮な検査だなって思います。
ひとよりも嘔吐反射が強く、のどが敏感な私にはつらい検査です。
唾液の分泌量がひとより多いので、唾液はドバドバ、鼻水ズルズル、涙ウルウル、顔中クチャクチャ。
歯医者さんで治療をするときも嘔吐反射が強いのでよく怒られます。
抑えようと思っても反射で出てしまうものなので、自分ではどうしようもなく困ります。
もう一つ苦手なのが、キシロカイン( のど麻酔 )です。
キシロカインによってのどの感覚がなくなっていくと、息ができないようないや~な感覚になり落ち着かなくなるのです。
怖いんですよね。こう思うのは私だけでしょうか。
だから麻酔の段階から葛藤と闘いがはじまります。
それなら鎮静剤をつかって眠っているあいだに検査すればいいのでは..と思うでしょ。
鎮静剤をつかって検査をしたこともあります。
ところが、検査中オエオエしっぱなしでのどは痛くなるし、あばれたのか数人の看護師さんに手足をおさえられて検査をしたそうで、スタッフのみなさんには大変ご迷惑をおかけしたようです。
穴があったら入りたい気分でしたし、鎮静剤をつかう方法は私には向いていないと思いました。
あいかわらず積極的にやりたいとは思いませんが、 経鼻胃カメラで検査をするようになってからは、以前よりは少しだけ楽になったと感じています。
細いファイバースコープを鼻から挿入して胃のなかを検査するので、のどへの刺激が少なく嘔吐反射が少しだけ抑えられるようになりました。
胃カメラ検査でつらい経験をされた方は、次回は鼻からの胃カメラ検査を受けてみられたらいかがでしょうか。
おすすめは経鼻胃カメラ検査
経鼻胃カメラ検査の最大の特徴はファイバースコープの細さです。
通常のカメラでは、ファイバースコープの直径が8.9~10.0mmくらい。
経鼻カメラでは、5.4mm~5.9mmと細いです。
ちょうど「うどん」くらいの太さですね。
もうひとつがファイバーの走行の違いです。
右図のようにファイバーを口から入れた場合は、ファイバーが舌のつけ根をとおりますから嘔吐反射がおこりやすくなります。
しかし、左図のように鼻からファイバーを入れた場合は、舌のつけ根をとおらず、のどにも触れにくいので、ゲェッとなりにくいのです。
経鼻胃カメラ検査は、両方の鼻に鼻からの出血を防ぐために血管収縮剤を噴霧してから、両方の鼻に麻酔のゼリー(キシロカインゼリー)を流し、鼻からのどにかけて麻酔をします。
その後、患者さんには検査ベットに横になってもらいます。
経鼻用の細いファイバースコープをとおりやすい方の鼻からいれて、食道から胃、十二指腸の入り口までを観察します。
ただし、おすすめの経鼻胃カメラ検査ですが、鼻腔が狭くファイバースコープが通らない方は、鼻からの胃カメラ検査はできません。
また、病変部分を細かなところまで観察したい場合や、大きな処置をおこなう場合は通常カメラをつかい、口からファイバーを挿入する通常の胃カメラ検査になります。
どちらの方法で胃カメラ検査をすることになっても対応できるように、苦痛をとる方法を考えました。
名付けて「胃カメラの苦痛をへらす作戦」です。
胃カメラ検査の苦痛をへらす作戦
胃カメラ検査の時間は、処置がなければ5分くらいで終わります。
なので、胃カメラ検査の苦痛をへらすポイントは、いかに最短時間で検査を終わらせることができるかということ。
そして、ドクターが観察しやすいように患者も協力することが大きなポイントとなります。
それを踏まえて、苦痛をへらす作戦をまとめました。
- 検査中、唾液は飲まない
- ゲップをなるべく我慢する
- なるべく力をぬいている
- ゆっくり呼吸
- 愛するもの・好きなもの想う
- 美味しいものを食べていると連想する
麻酔が終わったら、唾液は絶対に飲みません。
ジュワジュワ湧きでる唾液は、ティッシュに吐きだしましょう。
のどに麻酔がきいていますから、飲むとむせてしまいます。
むせると苦しいですし、恐怖心が一気に増してしまいますね。
そして、飲み込んだ唾液は、胃の中で泡状になり観察の妨げになるのです。
観察しにくい場合、ドクターは胃のなかの泡をめがけて、泡を消す薬を何度も注入します。
泡をどかしながら消しながら観察をするので、検査時間が増えてしまうのです。
次に大事なポイントは、検査中ゲップを我慢することです。
胃の検査では、胃に空気を送り込み胃を膨らませて病変がないかを観察します。
ゲップをしてしまうと、せっかく入れた空気がぬけて胃がしぼんでしまうので、ドクターはまた空気を入れて胃を膨らますことになります。
観察をスムーズにしてもらうには、ゲップを我慢することが大切です。
胃を膨らませて観察するので、苦しくならないように、検査台に横になったらズボンやスカートのファスナーを開き、下着なども下げてお腹まわりを緩めます。
検査を受けるときの注意事項として、ボディースーツや補正下着など体をしめつける服装は避けてくださいと言われるのもこのためです。
そして、検査中はなるべく体の力を抜き、ゆっくり呼吸をしてください。
自然と力が入ってしまいますが、検査中は俎板の鯉の心境です。
5分ですから...5分。5分。
5分の間、愛するもの好きなものを想いうかべましょう。
考えている間に検査は終わります。
もう一つ、美味しい食べ物を連想することをおすすめします。
のどに固い異物が入っていると思ってしまうと途端に苦しくなります。
美味しい好きな食べ物を食べていると想像することで違和感が和らぎます。
できることならバリウム検査は受けないでください
胃の健診方法として、バリウム検査と胃カメラ検査を選ぶようになっていますが、身体への影響を考えた場合、できることならバリウム検査は受けないで、胃カメラ検査を受けることをおすすめします。
なぜなら、まずは精度の問題があります。
バリウム検査は、病変があるかどうかあたりをつけるもので、スクリーニング的に行われる検査です。
検査の精度は胃カメラ検査が勝ります。
バリウム検査をしたら「精密検査が必要なので胃カメラ検査を受けてください」ということになりますので、はじめから胃カメラ検査を受ける方が賢明です。
次に、多量に服用するバリウムの弊害が大きいからです。
たとえば腸閉塞や便秘などが心配されます。
バリウム検査の後、下剤を飲んでバリウムを排泄させますが、スムーズに排泄されない場合もあります。
トイレに流してもなかなか流れていかない白い物体をみれば体によくないことは明白ですね。
バリウム検査は、バリウムを飲んでから、X線を連続的に照射してバリウムの流れる様子をレントゲン撮影するのです。
つまり、一度に複数回のX線をあびることになりますから、できれば避けたい検査です。
まとめ:胃カメラ検査の苦しさを軽減する方法
胃カメラ検査が苦手な方に試していただきたい苦しさを軽減する方法をお話しました。
- 検査中、唾液は飲まない
- ゲップをなるべく我慢する
- なるべく力をぬいている
- ゆっくり呼吸
- 愛するもの・好きなもの想う
- 美味しいものを食べていると連想する
どれも簡単にできる方法です。お試しあれ。
本日も最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。