【看護学校】保育園実習での洗礼

保育園実習での洗礼

ようこそ“ もめん ”です。

40歳のおばさんになってから看護学校へ行き、看護師の資格をとった“ もめん ”です。

看護学校での学習は、大きく二つに分けられます。

それは、授業と実習です。

この実習が難関なのです。

看護学校の実習は、病院でおこなうと思いきや、保育園でも実習が行われました。

今回は、もめんの実習エピソード保育園編をお話します

実習を控えた看護学生のみなさんへ、エールが届きましたら幸いです。

保育園実習

看護学校では、すべての年代のひとを理解することを学びます。

授業で知識や理解を深めた後、実際の医療現場や施設に足をはこんで実習が行われます。

病院での実習、老人医療施設、精神センター、訪問看護センター、保健所などなど…

そのなかで、子供、特に幼児とはどういう人で、どう接すべきかを学ぶために、保育園実習がありました。

保育園実習初日

年中クラスでの実習です。

保育園の先生:「今日は、看護学校からお姉さんたちが勉強に来ています。なかよく一緒にすごしましょう。」

先生が子供たちに、私たち学生を紹介してくださり実習が始まりました。

あいさつが終わると、私の背中に向けて「お・ば・チャン」コール。

もめん:えっ、お・ば・チャン…?

元気いっぱいのヤンチャ坊主という表現がぴったりの少年たちが、私に向かってはやし立てています。

年端もいかない少年たちに、思いもよらない洗礼を受けることになったのです。

保育園実習での洗礼

「お・ば・ちゃん~」

どう見たっておばちゃんじゃん

お姉さんなんかに見えない…少年たちの目の奥には、鋭いひかりがキラリ。

あっ~ばれてる…

子供は正直です。

大人のような忖度はみじんもない…

見たままを、ありのままに口にできる素晴らしさや…

そりゃあ、ばれるでしょうねぇ…40超えてるからねぇ…(苦笑)

そうなんです。私は40歳から看護師の道をめざしました。

そして、42歳で准看護師の資格をとり、その後正看護師学校へ入学したのです。

そんなわけで、保育園実習でのエピソードは44歳のときのお話なのです。

保育園の先生:「○○くん、おばさんじゃないでしょ!お姉さんでしょ!」

先生の配慮がかえってむなしく響きます。

もめん:「いえいえ、おばさんなんで、おばさんでいいですよ。」

子供たちに嘘はつけません。

子供には、ありのままを教えなくてはいけないと思い、素直におばさんであることをみとめました。(笑)

これで一件落着と思いきや

考えが甘かった…

洗礼は、おばちゃんコールだけではありませんでした。

「お・ば・チャン!」コールの後に、背中にとび蹴り炸裂。

しかも私にだけ、ほかの学生には目もくれず、先生の目をかいくぐり攻撃を仕掛けてくるのです。

まいったな…

わが子にさえ飛び蹴りなんかされたことないのに…

興味を引くためなのでしょうか

気に入られちゃったのかな…

一日中この少年たちの怪獣ごっこに付き合い、おばちゃん怪獣はへとへと。

何を学べたのか考えるいとまもない保育園実習一日目を終えました。

無我夢中の実習

無我夢中の実習。原付バイクで実習へ向かう

実習をクリアされてみごとに看護師になられた方や、実習中の看護学生さんであれば、実習の大変さをわかっていただけるはずです。

とにかく単位を落とすわけにはいかない

何としてでも看護師の資格をとらなくてはと自分に言い聞かせて

なりふり構わず、夢中で毎日をすごした日々

特に実習中は、気持ちを奮い立たせることが多くありました。

看護師になるための最終難関は実習です。

最終難関は看護師国家試験でしょといわれる方もあるかもしれませんが、私は実習をクリアすることが一番大変なことでした。

看護計画作成、実習レポート作成、等等々…

考えなくてはいけないことがたくさんで、提出物も多く、時間がいくらあっても足りませんでした。

眠る時間もなくて、実習中はお布団で眠った記憶がないのです。

朝は家族よりも早くに家を出て、実習先に向かいます。

睡眠不足でフラフラになりながら、どちらが患者さんなのか分からないときもありました。(笑)

過酷な実習をのりきることは看護学生にとって重大な問題であり、たくさんのエネルギーをつかいます。

雨の日もバイクで実習先へ

実習先は、一つの病院だけでなく様々な施設で行われます。

学生は、ランダムにグループ分けされて、実習先を指定されます。

自分の希望は通りません。

どんなに遠くても、交通の不便な所でも行かなければ単位をいただけません。

しかも、自家用車はNG。

駐車場が少ない施設ですから、学生が車でなんて許されるはずありません。

なので、交通手段は公共の交通機関、バイク、自転車になります。

私の家は、ほぼ田舎圏内に位置しているため、おのずとバイク選択。

何年ぶりでしょう。原付バイクに乗ることになるなんて…

おばさんは、原付バイクの乗り方をすっかり忘れていました。

久々にバイクに乗った一日目。

後ろを走るバイクのおっさんから、「へたくそ!、早くいけ!」の怒号が…

怒鳴られても、文句は言えません。

だって、後ろをふり向くことができなかったから…

緊張で体がコチコチで、前へ進むことだけに精いっぱいだったから…

渋滞の橋の上、迷惑千万のおばさんライダーだったことでしょう。

雨の日のバイク移動は、これまた大変。

保育園実習中も雨に見舞われました。

雨合羽を着るけど、スニーカーは濡れちゃうのね。

今は便利なシューズカバーがあるけど、当時はなかったから、おばさんは靴の上からレジ袋(ビニール袋)をかぶせたました。

恥ずかしさなんてなんのその、両足にレジ袋を履いて原付バイクに乗っていたのです。

いま思い返すと笑ってしまいますが、当時はなりふり構わずです。

おばさんライダーのなせる業だったかもしれないですね。(笑)

今なら、シューズカバーはバイクや自転車に乗る人の必需品ですね。

保育園実習での洗礼あとがき

保育園実習で学んだことは

  • 様々な性格の子供たち、遊び方も様々
  • 子供は正直
  • 子供は元気で、エネルギーが半端ない
  • 大人は、子供を見守るという立場
  • 子供の安全に常に気を配り、異変に早く気づくことが大切

とにかくいろんな子がいて、遊び方も様々。

遊ぶことへのエネルギーは莫大で追いついていけないほど。

遊びに夢中になるあまり、危険や体の異変に子供自身が気づかないこともあります。

幼児はことばが少ないので、大人が守り、気づいてあげることが必要と感じました。

そして何より子供は正直です。子供に忖度はありません。

純粋な子供たちとすごした保育園実習、洗礼のかずかず、なかなか体験できないことをさせていただきました。

とにかく実習中は、必死です。

何かを成し遂げたいとおもったときは、恥も外聞もなく、前だけを向いて歩いていけるものです。

その時ひとは強くなり、大きな力を生みだせるのです。

実習中は、思いもよらないアクシデントに見舞われることもあるでしょう。

想いどおりにならないこともあるでしょう。

でも、くさらず諦めないことです。

辛くなったら、おばさん看護師のエピソードを思い出してください。

そして、どうぞ実習を乗りきってください。

最後に、自戒を込めておばさん看護師がおススメします。

雨の日は、バイクや自転車通学(通勤)を快適にしてくれるシューズカバーが便利です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。