【映画から看護を学ぶ】映画「最強のふたり」から学んだもの

映画

ようこそ“もめん”です。

理想とかけ離れている看護の現場。

現実に、悶々としているあなたに観ていただきたい映画があります。

看護師になりたての頃のピュアな気持ちに、そっと引き戻してくれる映画です。

「どの患者さんの命もかけがえのないものであり、同じように接したい。」

「お金持ちだからとか、地位や名誉があるからということで、気持ちや態度を変えたくない。」

そう思って看護の世界に羽ばたきました。

だけど人間の世界は厄介です。

看護師になりたての頃に描いていたピュアな気持ちは、だんだんに大人臭い常識におおわれていきます。

自分は毒されないぞと思いつつも、つい同情や上から目線で患者さんを見ている自分(看護師)がいて愕然とします。

正直、告白するならば、お金や地位や名誉や肩書の組織の中で、がんじがらめとなり悶々としている自分に気づくのです。

なにやってんだろう。

理想としていた看護師はそんなんじゃない。

私と同じように、現実に疲れ、理想の看護師像を見失っているあなたにおすすめする映画です。

この映画を観ると、患者さんの病気や障がいだけを見るのではなく、人を感じることのすばらしさを学べます。

さらに、お金や地位を取っ払えば同じ人間なんだと改めて感じることができるでしょう。 

では映画を紹介します。

映画『最強のふたり』

紹介する映画は、『最強のふたり』という映画です。

2011年に公開され、大ヒットしたフランスの映画です。

  • 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
  • 音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
  • 制作国:フランス
  • 出演:フランソワ・クリュゼ  オマール・シー


映画「最強のふたり」をおすすめする理由

おすすめする理由は、3つです。

  • 実話を映画化している
  • 「障がいを持つ人が求めているのは、同情ではなく、本音で付き合ってくれる人である」というメッセージが込められている
  • ドリスの人を想いやる気持ちは、看護のヒントになる

驚くことに、この映画は、実話が元になっています。

それ故、一層胸に響くのかもしれません。

ラストに実在のふたりが写真で登場します。

ただし、実在の介護士は、アルジェリア移民で、黒人ではありません。

大富豪の障がいを持つ男性と、スラム街出身の刑務所を出たばかりの黒人青年が、お互いに友情を紡いでいくお話です。

お互いの価値観を認め合い、お互いの弱い部分を補い合ってゆく。

そうして信頼関係が築かれてゆくのでしょう。

一人ずつならどこか欠けている二人ですが、二人なら最強のふたりになれるのです。

全くちがう環境で生活する二人、価値観は全く違います。

大富豪と貧しい青年、健常者と障がいを持つ人という二人の対比から大きなメッセージを受け取れます。

一言で言いますと、人を気遣う気持ちがあふれている映画です。

お金や地位なんて関係ない

同じ人間なんだ

さらに、障がいを持つ人が求めているのは、同情ではなく本音で付き合ってくれる人というメッセージが込められています。

映画のメッセージは、きっと、あなたの看護を豊かなものにしてくれはずなのでおすすめです。

主な登場人物

  • フィリップ:不慮の事故で首から下が動かなくなってしまった大富豪
  • ドリス  :スラム街で暮らす失業中の黒人青年

大富豪のフィリップは、妻に先立たれ、寂しさを感じていました。

フィリップには養女がいますが、家族といえる関係にはなく孤独でした。

複雑な家庭環境で育ったドリス。

おば家族とスラム街に暮らしていますが、生活は荒んでいて、刑務所を出たばかり。

ドリスは、生活保護の申請に必要な書類をめあてに、フィリップの家へ面接に出かけます。

そこから物語がはじまります。

あらすじ

不慮の事故で首から下が動かなくなってしまった大富豪のフィリップは、新しい介護者を募集していました。

ありえないことに、刑務所を出たばかりで失業中の黒人青年ドリスが採用されます。

ドリスは、スラム街で、複雑な家庭環境の中に暮らしていました。

ドリスには教養がなく、自分の言いたい放題を言い、介護者としてありえないと周囲は驚きます。

しかし、常識や偏見にとらわれず、障がい者を障がい者と思わないドリスを、フィリップは信頼していきます。

フィリップの気持ちが落ち着くまで、つき合ってくれるドリス。

フィリップが求めていたのは、障がいを持つ人への同情ではなく、本音で付き合ってくれる人だったのです。

まったく違う環境で生きてきた二人ですが、ぶつかり合いながら友情をきずいていきます。

ドリスは家庭の事情で、一度はフィリップのもとを去ります。

でも、他の介護者を受け入れられないフィリップは、食事も拒否し、衰弱していきます。


フィリップが求めていたのは、ドリスでした。

本音で付き合ってくれたのはドリスだけだったのでしょう。

実は、フィリップには、密かに文通を続けている女性がいました。

フィリップの気持ちを察したドリス。

文通相手とフィリップのデートをセッティングして、ドリスが去っていく場面でこの物語は終わります。

胸が熱くなりますよ。

複雑な家庭環境の中で育ったドリスですが、本当のやさしさと、人を気遣う心を持った青年だったのです。

映画「最強のふたり」から学んだこと:まとめ

映画「最強のふたり」は、看護師になりたての頃のピュアな気持ちに気づかせてくれました。

現実には、ドリスのような言動は許されないでしょう。

しかし、ドリスの介護は最高です。

偏見や常識にとらわれず、フィリップの気持ちに寄り添っています。

理想と現実のはざまの中で、少しでもドリスのように患者さんとかかわっていけたらと考えます。

  • 障害を持つ人が求めているのは、同情ではなく本音で付き合ってくれる人である
  • 本当に人を気遣うということは、その人の価値観を受け入れることである

この映画は、看護や介護に大切なことを教えてくれました。

ぜひ観ていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。