ようこそ“もめん”です。
先日テレビを見ていたら、たまねぎ農家のおばちゃんが「たまねぎの皮茶」を紹介していました。
いつも捨てていたあの茶色い皮でお茶がつくれるの?
初耳だったので、目と耳が釘付けに…
つくるのも簡単…
お子さんたちもゴクゴク飲んでいるじゃありませんか…
しかも体に良いそうな…
そうと聞いたらやってみたくなるのが“もめん”。
さっそく作ってみました。
たまねぎの皮茶のお話です。
たまねぎの皮とケルセチン
なぜ、たまねぎの皮茶がからだに良いのでしょうか?
それは、ケルセチンが、たまねぎの皮にたくさん含まれているからなんですね。
ケルセチンとは、ポリフェノールの一種で野菜などに多く含まれています。
抗酸化物質のひとつで、活性酸素を分解する力を持っていて、活性酸素によって細胞がダメージを受けるのを予防してくれます。
野菜のなかでも、たまねぎの白い部分にはケルセチンが多く含まれていますが、茶色い皮の部分にはそれ以上にもっと多くのケルセチンが含まれているのです。
知らずにたまねぎの皮を捨てていたのですからもったいないことをしていました。
表をご覧いただくとわかるように、たまねぎの皮100g中には、1200mgのケルセチンが含まれています。
じつにたまねぎの白い部分の30倍です。
ケルセチンについて次のような研究結果をみつけました。
「タマネギエキス継続摂取による食後の血管内肥機能改善効果」ハウス食品株式会社
こちらは、健康な男性にケルセチン51mgを含むタマネギエキスを1か月間毎日摂取してもらい、空腹時および食後の血管内皮機能を調査したものです。
結果、タマネギエキスは食後の血管内皮機能を改善したと報告されています。
こちらの結果は第44回日本動脈硬化学術総会で発表されています。
「野菜の機能性研究~たまねぎのケルセチンによる認知機能改善の可能性」国立研究法人 農業・食品産業技術総合研究機構
こちらの研究は、軽い認知障害のある患者さんに、ケルセチン高含有たまねぎと白たまねぎの摂取前後で認知機能検査をおこない比較検討をしています。
その結果、ケルセチン高含有たまねぎを食べたときに、単語などを思い出す想起機能が改善する結果が得られたと報告しています。
また、認知症ではないひとでも認知機能が改善されるという研究結果もあります。
ケルセチンが関節炎でつくられる活性酵素を除去し、炎症や痛みを制御するはたらきがあると述べています。
このようにケルセチンには、血液をサラサラにしたり炎症を抑えるはたらきがあります。
ケルセチンは、加熱しても構造が壊れにくく、調理してもほとんどこわれないという特徴があります。
なので、たまねぎの皮をお茶にしてケルセチンを積極的にとりたいですね。
たまねぎの皮茶のつくり方
つくり方は、びっくりするほど、とっても簡単。
たまねぎの皮を干して煮だすだけ…(笑)
早速、たまねぎの皮茶のつくり方を説明します。
①たまねぎの皮(茶色の部分)をよく洗います。
黒い部分や汚れた部分は取りのぞいておきましょう。
②洗った皮を網やざるに広げて、3日~1週間くらい天日干しします。
➂カラカラに干しあがったら茶葉のできあがりです。
★注意★
しっかり乾燥させましょう。
特に、梅雨時やお天気が続かないときは、カビが生えやすいので十分に注意してください。
④たまねぎ1個分の茶葉に対して、1~1.5リットルの水を鍋にいれ、中火にかけます。
煮立ったら弱火にして20分、グツグツと煮出します。
➄きれいな色が煮出せたら、皮をとりだしてできあがり。
ほとんど無味無臭、少しだけたまねぎの味が感じられますが、飲みやすいお茶です。
苦いという方もありますが、私は苦みはまったく感じませんでした。
たまねぎの皮茶からケルセチンを効率よく摂取するには
- 皮の色が濃いたまねぎを選ぼう
- 天日干ししてケルセチンの量をふやそう
できたら効率よく多くのケルセチンをとりたいですよね。
それには2つの方法があります。
一つは、皮の色が濃いたまねぎを選ぶことです。
たまねぎの皮は、古くから黄色の染料として用いられていたことでもわかるように、ケルセチンは黄色い色をしていて皮の色が濃い方がケルセチンが多いのです。
農研機構は、「クエルゴールド」という品種のたまねぎにケルセチンが多く含まれているとの研究結果を発表していますが、私たち消費者は購入するときに品種まではわかりませんね。
そのため目安として、皮の色が濃いたまねぎを選ぶようにしてください。
二つ目は、皮を天日干しすることです。
3日~1週間くらい天日干しすることで、ケルセチンの量が増加するからです。
干しておけば長期保存もできますので、ぜひ天日干ししましょう。
まとめ:たまねぎの皮茶でケルセチンをたくさん摂取しよう
効果のほどは飲み続けてみなければわからないですが、たまねぎの皮には体によい成分が含まれていることは確かです。
たまねぎの皮にはケルセチンがたくさん含まれているので、捨ててしまうのはもったいないですね。
健康のためにも、たまねぎの皮茶を飲み続けてみようと思います。
何か効果があらわれましたら、またご報告させていただきます。
今日も最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。
次回もお楽しみに♪