ようこそ “もめん” です。
我が家は平成19年(2007年)8月17日に太陽光発電とオール電化を設置しました。
導入してから10年以上が経ちましたので、評価してみたいと思います。
メリットがあったのか、どうなのか。
設置したことは失敗だったのか。
発電量、売電量、売電金額、光熱費の変化、環境への貢献度から考察します。
これから太陽光発電を設置しようかなと考えている方に、我が家の現状と今後についてお伝えします。
Contents
太陽光発電とオール電化を導入してよかった
決して、太陽光発電業者の回し者ではありません。導入した一個人の感想です。
我が家では、太陽光発電とオール電化を設置してよかったと考えています。
結論から先に言ってしまいますが、確かにメリットの方が大きいです。
平成19年(2007年)8月に導入して、12年が経ちました。
良かったと考えている理由を説明します。
我家の太陽光発電
太陽電池パネル(SHARPシャープ) 28枚 を屋根に設置しています。
太陽電池パネル最大出力 4.284KWシステムです。
我が家の太陽光発電 発電量月別比較
発電量を月別で比較してみようとグラフを作成しました。
青色が導入して1年目、赤色が2年目です。設置したのが8月でしたので、8月~7月までを一年間としたグラフになっています。
我家では、3月に一番多く発電しています。
次に4月、2月が多いですね。
発電は、日差しの強さから夏に多いと考えがちですが、意外と2月~4月に多く発電しているのです。
やっぱり雨が降ると発電は減少しますので、おのずと雨の多い季節は発電量が低いです。
累計発電量
2007年8月17日に太陽光発電を設置してから、2020年1月7日までの累計発電量です。
平均すると一ヶ月に388kwh、一年間で4662kwh発電しています。
2007年8月17日~2020年1月7日 |
57505kwh |
累計売電量と売電価格
太陽光発電で発電した電気のうち、自宅で使用しなかった余った電気を電気会社に買ってもらえます。
我が家では、どのくらいの量を売ることができたのか、売電金額はいくらになったのか調べてみました。
太陽光発電を設置した2007年8月17日から2018年12月16日までの11年間の累計売電データです。
設置当初は、1kwh 24円だった買取価格は、平成21年11月から48円に引き上げられました。
2007年8月17日~2018年12月16日 | |
累計売電量 | 42013 kwh |
累計売電金額 | 1,816,605 円 |
太陽光発電のメリット
メリット1.売電
一番のメリットは、余った電気を売ることができるということです。
日中は、太陽光発電で発電した電気を生活に使います。そして余った電気を電力会社に買い取ってもらいます。
11年間で、累計売電金額は1816605円でした。
初期投資金額の半分以上は売電でまかなえています。
電気という財産を継続して生み出していると言えます。
メリット2.温室効果ガス削減に貢献
我が家の太陽光発電による12年間の温室効果の削減効果 |
17941.5kg-CO2 |
かなり温室効果削減に貢献していることが分かります。
産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)は、太陽光発電の温室効果ガス排出量を次のように述べています。
太陽光発電の場合、1kwhあたりの温室効果ガス排出量は、CO2に換算して17~48g-CO2/kwhと見積もられます。(寿命30年の場合)引用:産総研unit.aist.go.jp
一般の電力全体の平均が360g-CO2/kwhですから
360g(電力全体の温室効果ガス排出量) - 48g(太陽光発電) = 312g
引き算から太陽光発電の削減効果は、電力会社の平均より312g-CO2/kwhであると分かります。
我が家の温室効果ガス削減効果を計算してみます。
57505kwh(我が家の累計発電量)×0.312kg-CO2=17941.5kg-CO2
計算から、我が家の太陽光発電による12年間の温室効果の削減効果は、17941.5kg-CO2となりました。
17941.5kg-CO2は、1281本の杉の木がCO2を吸収した量に相当します。
温室効果ガス排出量を削減できたことは、太陽光発電にしてよかったなと思う大きな理由です。
オール電化のメリット
太陽光発電設置と同時にオール電化を導入しました。オール電化にしてよかったと思うことは、
- 光熱費が平均 13017円/月減少
- ガスや灯油を使わないで、すべて電気だけになったので、光熱費が大幅にコストダウンできた
- 深夜電力でお湯を沸かすので電気料金が安くなった
- IHクッキングヒーターになって手入れが簡単
- IHクッキングヒーターは、火が衣服に燃え移ることがなく、高齢でも安心
オール電化導入については、光熱費を大幅にコストダウンできたことが一番大きなメリットだと感じています。
太陽光発電の今後
太陽光発電パネルは、故障がない限り30年くらいの長い期間にわたって電気を発電します。
お話してきたようにメリットがあった12年間でしたが、2019年11月に売電価格固定期間が終了したことにより、我が家の売電価格は10円/kwhに引き下げられました。
我が家では、今までのような大きな売電金額は見込めませんが、売電と光熱費の減少および環境への貢献ができていることで、メリットは持続しています。
売電価格の引き下げに伴い、我が家では、将来、蓄電池導入を検討しています。
しかし、蓄電池設備費用がまだまだ高額であり、蓄電池の性能向上と価格引き下げに期待しているところです。
もう一つ懸念していることがあります。
太陽光発電は、発電するときに廃棄物やCO2や有害物質を極力発生させないエコなエネルギーと言われています。
しかし、太陽光発電パネルや設備は、いずれ耐用年数を過ぎ廃棄されることになります。
2040年頃には多くの太陽光パネルや太陽光発電設備が廃棄されることになるとして、様々な問題が懸念されています。
太陽光パネルには、パネルの種類によって、鉛、セレン、カドミウムなどの有害物質が含まれており、それぞれ適切な処分方法が必要になります。
太陽光パネルには、リサイクルできる銀やアルミニウムも含まれています。
クリーンなエネルギーを作り続けた太陽光発電ですから、終わり方もクリーンであって欲しいと願います。
太陽光発電とオール電化導入12年間のまとめ
太陽光発電とオール電化を導入して12年が過ぎました。
今回、評価をした結果、我が家では、デメリットを上回るメリットがあったと感じています。
2019年問題を迎え、これから新たに設置する場合、太陽光発電の電気の売電価格は48円/kwh から 24円/kwhに引き下げられました。
これから導入を考えておられる方にとって、価格が引き下げられたことは、マイナス点に思うかもしれませんが、10年間は売電価格は固定されており変更することはありません。
太陽光発電の普及とともに太陽光パネルの性能も向上し、設置費用も低下していると聞きます。
しかし太陽光発電には、メリットとデメリットの双方が存在します。
これから導入を考えていらっしゃる方には、初期投資費用の検討や発電シュミレーションを念入りに行うことをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。