
ようこそ“もめん”です。
お正月に帰省した孫は、4月から仕事の関係で岩手県に住んでいます。
岩手の方言が独特で、何を言ってるのかわからないと言っていました。
戸惑うのも無理ありません。
狭い日本ですが、ところ変われば独特の言葉や言い回しがあるんですものね。
どちらかというと静岡は標準語に近いですが、独特の言い回しがあるのは確かです。
そうなんです。まだまだおもしろい静岡弁がありますよ。
本日は、のばして意味を強調する言葉をご紹介します。
静岡の人は真ん中をのばすのが好き
静岡の人は、静岡(しずおか)を「しぞーか」
静岡弁(しずおかべん)のことを「しぞーか弁」といいます。
「ず」と「お」を「ぞー」に変えて言いやすくしているのかもしれませんが、このように真ん中をのばす言い方をすることが多いのです。
そう、静岡の人は言葉の真ん中をのばすのが好きです。
たとえば
ごぼう → ごーんぼう
大根(だいこん)→ でぇーこん
このように真ん中をのばすとユニークな可愛らしい言い方になりますね。
さらに静岡の人は、形容詞や動詞の真ん中をのばして意味を強調させるのです。
静岡人は、ひょっとしてアイデアマンではないだろうか・・・と思わせるくらいに、真ん中をのばす言い方は、ユーモラスで、それでいて生き生きとした言葉になるのです。
静岡の人は会話にユーモアと深みをつくるアイデアマン。
標準語を少しだけ上手にアレンジして、表現を豊かにするのが得意なんですね。
標準語の変化形。
楽しい「しぞーか弁」をお楽しみください。
のばして強調する言葉

「黒い」を強調して言うときは、「くろい」の「く」と「ろ」の間をのばして「くーろい」と発音します。
さらにもう一段強調した最上級の言い方は、「く」と「ろ」の間に「ーん」を追加して「くーんろい」と言います。
「くーんろい」と言うと、ものすごく黒くて黒々しているように聞こえませんか。
このように、一部分をのばして「いっそう・ものすごく・最高に」などの意味を込めています。
それでは、のばして強調する言葉のいくつかをご紹介します。
・黒い くーろい くーんろい
・白い しーろい しーんろい
・黄色 きーない きーんない
・重い おーもい おーんもい
・軽い かーるい かーんるい
・辛い かーらい かーんらい
・甘い あーまい あーんまい
・厚い あーつい あーっつい
・暑い あーつい あーっつい
・寒い さーむい さーんむい
・困る こーまる こーんまる
・怖い こーわい こーんわい
・来ない こーない こーんない
・嫌い きーらい きーんらい
・悪い わーるい わーんるい
こんな風に使います。少し例をあげてみますね。
「おはよう! 今日もさーんむいね。」
「電気代が高くてこーんまるよ。」
「顔色わーんるいだけど大丈夫?」
まとめ:静岡弁はおもしろい-のばして意味を強調
本日は、静岡弁(しぞーか弁)のなかからのばして意味を強調させる言葉を紹介しました。
とてもよく使われている言葉です。
のばして言うだけで意味が強くなるなんておもしろいでしょ。
こちらの記事のほかに「あったかいんだから静岡弁」「静岡弁は語尾がおもしろい」でもおもしろい静岡弁(しぞーか弁)を紹介しています。
本日も最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。
次回もお楽しみに♪