大腸内視鏡検査ないしょの話~鎮静剤によるハプニング~

鎮静剤のハプニング

ようこそ、もめんです。

大腸内視鏡検査は受けたことがありますか?

大腸検査をおこなうとき、多くの患者さんは、、鎮静剤の注射を使います。

鎮静剤が身体をめぐると速攻、瞼が重くなりますね。

スーッと眠りに引き込まれ、 体の力がふわっと抜けて、 暗闇の大海を沈んでいく感じ。

深い眠りにいざなわれ、日々のわずらわしさを、何もかもすべて忘れてしまえそうな心地よさです。

鎮静剤のおかげで、 ほとんどの患者さんは、 滞りなく検査は終了となるのですが、まれに、極々稀です。

事件を起こす患者さんもいます。

今日お話しするのは、鎮静剤が原因で起こった、とんでもない(笑える?)エピソードです。

検査で鎮静剤を使うときは、お気をつけください。

鎮静剤によって心の声がでてしまう

鎮静剤は、どうやら幸せな夢をみせてくれるようです。

検査中、とんでもなく幸せ?な夢をみていた患者さんにあいました。

男性:おっぱい触らせてください。

もめん:えっ!

検査ベットに上向きに寝ている患者さん。

両手がさまよい、指と指のあいだが広がり何かを探しているようです。

夢うつつで、おっ〇い…おっ〇い…。

そのうちに、腕が宙をさまよいながら私のほうへ向かってきました。

しらふであれば、伸びてきた手をたたきはらい、手首をつかんでねじ上げ一本背負いといきたいところ。

でも、患者さんは、ぐっすり眠って夢をみているのです。

検査をおこなっているドクターは、モニターと患者さんの顔を交互に観ながら、ニヤニヤ。(やれやれ)

患者さんに対して、私がどういう対応をするのか興味津々で、私の言葉を待っています。(おいおい)

こんなシチュレーションに、気のきいた言葉も見つからず、

もめん:そういうことは言ってはいけませんよ。

と、患者さんの伸びた手をとり、やさしく患者さんの胸の上にもどします。

潜在意識なのか、心の奥底に眠っている願望が口から出てしまうのでしょうか。(笑)

意識の及ばないところがあるのですね。

夢をみて口走ったことですので、こちらの患者さんには何の問題もがありません。

まあ、許せる失言ですね。

いろんな患者さんがいらっしゃいますよ。

とくに男性に多いのが、看護師さんに甘えてしまうタイプ。

男性:手を握っていてください!

腸のなかを固いファイバーがすすむので痛みがキツイところがあります。

緊張と恐怖、その気持ちもわからないではないですが…

面白半分の患者さんがいるのは確かです。

看護師は、患者さんに手を差しのべることをいとわないですが、勘違いされている男性もいておもわず心の声がもれます。

(あぁん!ここはキャバクラなのかぁ…)←もめんの心の声

検査室は、モニターが見やすいように薄暗くライトを落とします。

心地よいBGMが流れている検査室。

看護師がキャバ嬢にみえてくるのかなぁ… 

絶対、キャバクラかなんかと勘違いしている人がいるんだな。

検査が終わって、検査室からリカバリーベットに戻るときもしかり。

両サイドを2人の看護師が支えて歩いて戻りますが、そのとき、酔っぱらって千鳥足のにやけたおじさんになってしまわれる方もいます。

そんなこんなを楽しみにして、検査を受けにきてくださる方もいるので、こちらも笑って許すことにしましょう。

ここまではクスっと笑える事件でしたが、驚くような事件もありました。

鎮静剤によって人格が変わる

人格が変わる場合もあるよ

通常、鎮静剤を使用すると、不安がとれてウトウトと夢みごこちの状態になるのですが、反対に意識が覚醒してしまい、興奮してしまうひとが極々まれにいらっしゃいます。

今からお話する事件は、その最たるものです。

検査室に入って、鎮静剤を打って少ししたら、検査台の上に起き上がった患者さん。

検査着がはだけたまま、裸足で検査室から出てきてしまいました。

患者さんを追っかけてきて、検査室に戻りましょうと促す看護師を振り払い、暴れだしました。

うす暗い部屋に連れ込まれてなにかされるのかと勘違いされたのでしょうか。

そんなときの人って目ざといですね。

患者さん、検尿ブースの汚物槽にかけてあったトイレブラシをみつけました。

さっと手に取ると、トイレブラシを振り回しはじめたのです。

患者さんとしたら、自分を襲う怪獣たちと戦っている感じかな。

トイレブラシなんかでたたかれてはなるものかと後ずさりする私たち。

そんな中、ひるまなかった主任さん。

果敢にもトイレブラシめがけて飛び上がり、患者さんの手からブラシを取りあげました。

(おぉ~主任さん~かっちょいい~)←もめんの心の声。

トイレブラシを失った患者さん。

あきらめきれずに、なお暴れます。

説得する院長先生の顔に唾を吐きかけちゃった…

この時点で、正常な意識ではないと判断。

こちらの言うことを受け入れてくださらないのですから…

しかたないので、看護師数人で患者さんを取り囲みベットに座ってもらいました。

患者さんは捕まったと思ったんでしょうね。

逃げようと暴れるんですよ。

両足で看護師を蹴ろうと必死なんです。

主任さんの「だれか足おさえて!」の声で、もめんが両足をおさえることになりました。

そんなときって、患者さんはすごい力がでるもんなんですよね。

もめんの全体重をかけておさえても、グッグッグンーと患者さんの足が上がるんです。

蹴られないように、負けじと体重をかけて、もめんは患者さんの足をおさえました。

足が上がる、足をおさえる、足が上がる、足をおさえるをくり返してると、もめんの腕はブルブルプルプルに。

そんな状態がつづくと段々と可笑しくなっちゃって、不謹慎にも、もめんはひとりニヤニヤ。

ニヤニヤのもめんは、あとから主任さんに注意を受けることになりましたが…

結局、検査は行えないということで、ご家族に連絡して迎えに来ていただきました。

ご家族から患者さんは軽度の認知症があって、まだらボケの状態だったことを聞いて納得しました。

鎮静剤によって、認知症の症状が誘発されたのでしょう。

患者さんにもかわいそうなことをしてしまいましたね。

この日、私たちは、検査の前に認知症があるかどうかも確認する必要があることを学びました。

大腸内視鏡検査ないしょの話~鎮静剤によるハプニング~まとめ

いろんなことが起きるものです。

今回は、大腸内視鏡検査のときに、鎮静剤を使うことで起きた思いがけない事件についてお話しました。

鎮静剤でほろ酔い状態になることがあること。

もう一つは、鎮静剤で人格が変わる場合も極々まれにあることをお伝えしました。

ぜひ、検査を受ける患者さんに認知症の症状があるときは、医療機関に伝えていただくことをお願いいたします。

今回のお話は、実際にあったことですが、感想や意見は、あくまで私個人の見解ですので、悪しからず。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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