挿し木で増やしたパッションフルーツでグリーンカーテンをつくる方法

挿し木で増やしたパッションフルーツでグリーンカーテンをつくる方法

こんにちはー

これからの季節、窓辺を彩る緑の葉が涼しいグリーンカーテンが欲しくなりますね。

グリーンカーテンにぴったりなのがパッションフルーツ。

我が家では毎年、夏の日差しを遮るためにパッションフルーツでグリーンカーテンをつくっています。

今年は、南側の大きな窓だけでなく、西側の中窓にもグリーンカーテンを設置したいので苗を増やすことができたらなぁと思っておりました。

そこで昨年の11月につるを片付ける際、つるを切って挿し木にできないかためしてみました。

その結果、パッションフルーツは生育力が旺盛で、11月のつるでも挿し木にして増やせることが分かりました。

今日は、パッションフルーツの挿し木のつくり方と、挿し木して増やしたパッションフルーツでグリーンカーテンをつくる方法をお話します。

挿し木とは

挿し木は、植物を増やす園芸テクニックのひとつ。

種からよりも早く、効率よく育てる方法です。

挿し木によって親株と同じものを一度にたくさん作ることが可能です。

茎や枝やつるの一部をカットして土または水に差しておくことで、切り口から根がでて、葉の付け根の腋芽(エキガ・わきめ)から新しい葉やつるが発芽し育っていきます。

大体の植物が挿し木で増えますが、パッションフルーツも挿し木に適した植物です。

パッションフルーツの挿し木のつくり方

挿し木をするための親木から切り取った茎や葉のことを「挿し穂」と呼びます。

挿し木では、10ポットのうち2ポットくらいは発根しないと考えて、挿し穂は少し多めに作りましょう。

まずは挿し穂をつくります。

【1】つるを切る

挿し木する当日に、葉の色が濃い部分を選んで、つるを切りとります。

挿し穂のつくり方

図のように葉を2枚残し、他の葉や巻きひげなどは取りのぞきます。

根がでる部分(つるの下端)は水分の吸収をよくするために斜めにカットしてください。

斜めにカットするのは、水分を吸収する面積を広くするからです。

【2】葉の先端を1/3ほどカットする

葉の先端をハサミでカットしましょう。

葉の先端をカットするのは水分の蒸発を防ぎ、根への負担を減らすためです。

【3】1~2時間ほど水に差し、水揚げをする

根の出る部分を1~2時間ほど水につけておいて、十分に水を吸い上げてもらいます。

挿し穂の準備ができましたらいよいよ挿し木していきます。

【4】土をいれたポットに、斜めにさして挿し木する

土をいれたポットに挿し穂を挿していきます。

土に挿すときは、切り口を痛めないように、あらかじめ割りばしなどで土に穴をあけてから挿すようにしましょう。

【5】日陰に置き、土が乾かないように注意する

3週間くらいは半日陰(はんひかげ)の環境に置きましょう。

挿し木した後は、土が乾かないように注意してください。

土が乾いて水分不足になると、発根や発芽ができなくなってしまいます。

挿し木の時期はいつがよいのか

挿し木の時期は一般に、6月および8~9月が良いとされています。

しかしながら葉が枯れずに青々していれば、挿し木は11月でも可能です。

早く成長させたい場合はお勧めできませんが、ゆっくり成長させて翌年の春から楽しむのであれば、11月に挿し穂をつくって挿し木しても大きく育ちますので大丈夫です。

11月に挿し木をした場合は、12月に入ったら室内に入れてあげましょう。

挿し木の状態で冬越しさせる

パッションフルーツは寒さに弱い植物なので、冬越しさせるには鉢上げして温室または室内にいれる必要があります。

わが家では冬になると、部屋中が寒さに弱い植物でいっぱいになります。

コーヒーの木、苺、サボテンなど…

そのためパッションフルーツを何鉢も家にいれるのは無理があります。

そこで考えたのが、挿し木の状態で冬越しさせる方法。

大きく伸びたつるから挿し穂をつくり、コンパクトに挿し木にして温かい家で冬を越してもらい、翌年の春、温かくなったら鉢植えや地植えにして、ネットにはわせグリーンカーテンとして楽しみます。

挿し木にすることで、苗を増やすこともできますし、冬越しの問題も解決できて一石二鳥。

この方法で毎年グリーンカーテンをスムーズにつくることができそうです。

挿し木して増やした苗でグリーンカーテンをつくる

下の画像をご覧ください。

挿し木成功です
新しい根と葉がでています

挿し木が上手にできた状態です。

新しい緑色の葉と白い根が伸びていますね。

このような状態になったらポットから出して、大きな鉢や地面に植えかえてグリーンカーテンになるように大きく育てましょう。

4月の暖かな日を選んで植えかえを行います。

グリーンカーテンにするには、あらかじめ窓の外につる用ネットを張っておいてくださいね。

パッションフルーツはぐんぐん伸びますので、伸びてきたつるをネットにはわせていけば良いのです。

パッションフルーツは生育力が強いです

詳しいグリーンカーテンのつくり方については、こちらのブログにまとめてありますのでご覧いただければと思います。

夏の日差しを遮るグリーンカーテンはパッションフルーツで作るのがおすすめです。おすすめの理由と作り方を解説します。

まとめ:挿し木で増やしたパッションフルーツでグリーンカーテンをつくる方法

お話した内容をまとめてみましょう。

  • パッションフルーツは挿し木に適している植物
  • 挿し木して苗を増やすことができる
  • パッションフルーツの挿し木は11月でも可能
  • 挿し木にして冬越しさせる

11月、グリーンカーテンを片付けるときにつるを切って挿し穂をつくり、挿し木の状態で室内に置いて冬越しさせます。

そして翌年の4月、暖かくなってきたら、挿し木によって新しい根と葉がでた苗を植えてグリーンカーテンをつくるお話をさせていただきました。

パッションフルーツでグリーンカーテンをつくる際、参考にしていただければ幸いです。

本日も最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。

次回もお楽しみに♪